(※1/30、「【購入から25日】息子の反応は?」を追記しました)
1月6日、本日より仕事始めの方も多いのではないでしょうか?
ニシムラ。は今年も、酸いと甘いを体で感じ、楽しみつつ、嚙み分けて、そこから得たものを発信していく所存です。
ぼちぼちマイペースのレビューブログですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします!
さて、2020年最初の記事は「やはりスイーツでも……!」と思ったのですが、タイムリーな悩みがあるので、そのお話をさせてください。
息子(4)のかんしゃくが辛い……
保育所が冬休みの間、毎朝、息子くんのかんしゃくが爆発しておりまして、大変困っています。
寝起きから……
息子くん絶叫「マ゛マ゛ー!!こっちきてぇぇえええ!!!」
ニシムラ。「叫ばれたら恐い、行けないよ」
(「蹴られるから行けない」と言うときもあるし、実際に蹴られる)
息子くん「ギヤァァアアアアアア」
このやり取りが30分くらい。最終的には「だっこ……」で着地。だっこの時間でさらに30分かかるときもあります。
我が家は24時間ワンオペ育児なので、朝の30分~1時間を取られたら正直辛い。
誰がこの味噌汁を仕上げる?
誰が朝の支度する?
ん?
ほかにもこんなことで「かんしゃく発動」
きちんと目が覚めたらケロッとしている息子ですが、かんしゃくの発動は朝だけではありません。
- 洋服や下着が気持ち悪いとき
- おもちゃで上手く遊べないとき
- 昼寝起き
こうして文字に起こすと「親が子についてサポートしてあげたらいいのでは?」と思われるかもしれない。実は自分でもそのように思ってしまいます。
しかし、子供からの発信が叫び声や蹴る・殴るの場合、まずは落ち着いてもらわないと洋服も替えてあげられません。
4歳にもなると力が強く、暴れだすと抱きしめてあげることも難しい。
かんしゃくが発動する一歩手前で声をかけてあげられるといいんですが、夕飯の準備など家事をしているときだと100%は難しいです。
蛇足ですが、ここがワンオペ育児のつらみ。
絵本『おこりたくなったら やってみて!』を買ってみた
先日はワタシが友達へラインをしている間にグーパンチで殴られまして。
ああ……もう無理だ。
と思いました。
ニシムラ。「ママは殴られたからもうこの家から出ていく、別のママを探してくるから仲良く暮らしなさい」
これを聞いた息子は大泣きし、暴れるのをやめたので、なんとか収束しました。
泣き続ける息子を抱っこしているとき、ふと、以前見かけたこの本を思い出したんです。
『おこりたくなったら やってみて!』
著:オーレリー・シアン・ショウ・シーヌ
訳:垣内 磯子
出版社:主婦の友社
発売日: 2019/9/6
価格:各本体980円+税
昨年秋ごろに書店で見かけたこの本。息子の保育所でも発見していて、気になっていました。
「これは買い、かも」
そう思い、昨日さっそく近所の本屋さんで買ってきました。
絵本『おこりたくなったら やってみて!』の秘密
この絵本のポイントは「呼吸法」をもちいて、子どもへ感情の自己コントロールをうながす点です。
読み始めるまでは、4歳でもできるのかな?と不思議に思っていました。
しかし実際に読んでみると、子どもの共感をうながすアプローチが豊富に散りばめられています。
「やってみよう」の意欲を引き出す
主人公は、魔法のたてがみを持つユニコーンのガストン。年齢設定は小学校低学年でしょうか。
たてがみが真っ赤に染まるとき、ガストンはものすごく怒っています。
本書ではそこで怒りに身を任せず、「自分で怒りを追い払ってみよう」とポジティブに提案。
怒りを追い出す呼吸法を簡単な3ステップで教えてくれるのです。
ガストンの感情が「色」と「天気」で例えられているため、3〜4歳の子どもでも、見えない心を視覚的に感じられるのだろうと思います。
さらに、ガストンの怒りのきっかけがわかりやすいのも魅力。
親目線でも「あーこんなことでぐずるよね」と思えるため、子どもも共感しやすいのではないでしょうか。
繰り返し読むことで、共感をもとに「この息の仕方、やってみよう!」と自然な意欲が育まれていきそうです。
こぶしの下ろしどころとして期待
親のアプローチが通用しないほど暴れてしまう理由の1つには、一度怒り出したあと、どうやって落ち着いたらいいかわからない、ということも挙げられるかもしれません。
事実、落ち着いた息子へかんしゃくについて聞いてみると「どうやって止めたらいいかわからないんだ……」と言います。
かんしゃくを引き起こすトリガーがあるなら、それを止めるスイッチも手にしてほしい。
そこで、絵本を見たら「深呼吸しよう。落ち着こう」と思ってくれたらいいな。この絵本が、こぶしの下ろしどころになってくれたらいいな、と期待しています。
【購入直後】息子は気に入ったご様子
実際、我が家の4歳児はどうだったかというと。
購入後たった1日ではありますが、よく読んでいます。
実はこの本を買った日の夜に、こんなことがありまして。
4歳のかんしゃくにヘトヘトだ。ワタシが息子とやり合っている間に、ワタシの父が息子へ怒ってくる。まさに火に油である。一体誰が誰に怒りを向けているのか。ニシムラ家は混乱をきたした。限界を感じ、父の夕飯だけ置いてコメダへ家出してしまった。息子連れである。これでは家出にならぬ😑 pic.twitter.com/oATT3t64wm
— ニシムラ。*Webライター4年生 (@peacefullife107) January 5, 2020
コメダ珈琲へ持って行ったんです、『おこりたくなったら やってみて!』。
ここで、本当によく読んでくれました。まだ拙い読み方で、ゆっくりと。
ちなみに、ワタシは抜け殻でした。
呼吸法についても、息を止めるなどの細かい方法は分からずとも、息子なりにマネて深呼吸してしていました。
【購入から25日】息子の反応は?
(※1/30、追記)
コメダ珈琲への家出事件から25日が経ちました。
『おこりたくなったら やってみて!』は14、5日ほど毎日続けて読んでいましたが、最近は飽きてしまったために読めていません。
この間にどんな変化があったかを、ここに記録しておきたいと思います。
かんしゃくはまだあります。が……
まだ、怒ったときに「自主的に深呼吸してみよう」という様子は見られません。
私から「深呼吸してみよう?」と促しても、かんしゃくスイッチが入ってしまったら「いーやーだー!!!」となってしまいます。
一方で、以下に記したような変化が。
2.私が怒っていると「ママ、深呼吸だよ」と言うようになった
1.感情を天気で表現
最初は私が絵本の描き方になぞらえて、感情を天気で表現するように話しかけてみたんです。
たとえば息子がイライラしかけているなあと感じたとき。
私「あら、息子くん。今、心のなか、黒い雲モクモクかなあ?」
息子「(イライラしつつ)もう……雨!!!」
このようなとき以外でも、「今の気持ちはどんな天気かな?」と聞くと、「う~ん、くも」とか「ピカピカー!(晴れのこと)」とか答えてくれるようになりました。
だんだん自分の気持ちがわからなくなってしまう”かんしゃく君”にとっては、これが気持ちを表現していく練習になるのかな、と感じています。
2.私が怒ると「ママ、深呼吸だよ」
私がイラつきはじめると、その空気を察した息子が「マーマ、深呼吸だよ、深呼吸」と言い聞かせてくれるようになりました……自分はしないのに(苦笑)
しかしこのおかげで、我が家はかなり平和になっています。
怒ってしまいがちな私が冷静になれて、息子をむやみやたらに怒らずに済みますからね。
あとはあなたも、怒っちゃうときに深呼吸しようね、息子くん。
さいごに:かんしゃく持ちと言われて
思えばワタシも「かんしゃく持ちやねえ」と言われて育ちました。
よく叱られました。
今ではあまり考えられないのかもしれないけれど、叩かれたり、玄関の外に出されたりすることも普通でした。
子ども心に「そうされて然るべきことなんだな」と思っていたように感じます。
しかし今、自分の心と、息子の様子をじーっと見つめて考える。
かんしゃくって、健全な心の成長過程だから、抑えつけてもどうにもなりません。無視しても怒っても、心は育ちません。
参考

現にワタシはまだかんしゃく玉なんですよ。
恥ずかしながら告白しますが、これまでの人生でいくつもの物ものを壊してしまいました。
さて、子どものかんしゃく。
イライラするし、辛いんだけど、母としてしっかり向き合っていこうと改めて思いました。
絵本『 おこりたくなったらやってみて!』の呼吸法は、母の心にも役立ちそうです。これからも楽しんで読み続けていきますね。変化があったら、また記事を更新しようと思います。
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ちなみに現時点で、本シリーズはこちらの本を含めて3冊刊行されています。
泣き虫なお子さんへ……『かなしくなったら やってみて!』
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こわがりなお子さんへ…『こわくなったら やってみて!』
もしお子さんの性格に当てはまりそうな絵本があったら、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか?
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